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【aco.-rhivs1/2@南堀江ZERO】

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写真: 【aco.-rhivs1/2@南堀江ZERO】

写真: 本日キネマデヰ♪ 写真: 【旅人】

彼の会場で共に空気を共有していた
周囲のオーディエンスの方々は
若しかしたら僕の壊れ具合に
気付いたかも知れない。

人には誰しも
明かさぬ事情というものは有り
其処に確かに存在する琴線に
彼の日の彼等の音の葉は、
『彼』の言の葉は触れ、
僕の中の『僕』は壊れ
堰き止めていた涙腺は
遂に崩壊した…


私情に溢れ冷静ではいられなかった
今回、『書き手』としては失格の
へぼコラムニストが、
まともに描ける筈も無いが。
然し以前、『彼』がブログで語った様に
与えられ、受け止めた『波動』を
今の僕なりに精一杯、押し返し
其れもまた証、として
此処に記したいと思う。


さて、実に四十九日振りという
長い時を経て
rhivs-movieは遂に廻り始めた。

rhivsのコンポーザーである二人
Vo.Gt.のYoshiSと
Synth.Nono-KJ
そして第6の要の男、
Tsubo-Chang氏。
何時もの半分、
ユニット編成でのアコースティックライヴ。

そして此のライヴの直前に公開された
aco.-rhivs1/2の新たな『予告篇』
美しき音を放った音源は
新たな進化への布石を、
片鱗を確かに主張していた。

勿論、オーディエンスの
期待度の高さは計り知れない。


10/24、台風に伴う
篠突く凍えし雨に迎えられ
優しい温もりと空気が漂う
板張りの音(ね)心地良き箱、
南堀江ZEROに
彼等は遂に現れた。

acoustic独特の
穏やかな空気というものは
幾度経験しようと
本当に心地良いものだ。


技量、歌声、そして演者の放つ
震える程の光の強さで
ライヴの総ては決まる。
それは何れの形態であれ
大元は変わりはしないのだが
攻撃的なバンドサウンドは
時折、飾られた膨大な音の
狭間に欠点ばかりでは無く
長所をも埋め
良くも悪くも隠してしまうものも多い。

アコースティックライヴは
構成がシンプルなだけに
総てが『剥き出し』の勝負であり
書き手としてもやはり
集中しやすいのだ。


さて、今更書く事でもないが
勿論、彼等の奏でた『音』を
受け止めた僕に
全くの杞憂は無かった。
そう言い切る僕の言の葉の
『意』を知りたい者は
実際に現場へと脚を運ぶ可きだ。

現場に行かぬ儘、
聴かず儘、触れぬ儘
総てを知ろうとするのは
『ナイモノネダリ』と言うヤツだろう。

総ては『一期一会』であり
『永遠』は無いのだから。


何時もより柔らかく丁寧で
繊細なる『彼』の歌声は
力強く放射する普段の彼の歌声との
対比が一層際立ち、
其の抑えた歌声に込められた
沢山の名画たるディテールは
とても豊かに描かれ、
ストーリーテラーたる
『彼』らしい独特の
圧倒的なドライブ感は
アコースティックに於いて
更に水を得た魚の如く
自由自在だった。


抑えた歌声というものは
『弱ければ良い』というものでは無い。
歌声に込められた『想い』が
途切れては意味が無い…
『世界』から唐突に
閉め出される思いを
僕は幾度もライヴハウスで
嫌と言う程経験してきた。

そして僕が飽かず
彼等のライブへ足を運ぶのは、
決して聴き手を放り出す事無き
経験が積み重なった
『彼』へ抱く
絶対的な信頼感なのだ。


何時もなら多彩な音で彩り
歌声に寄り添うシンセの音は
ピアノ音一本に絞られ、
誤魔化しの効かない音を
情緒豊かに名画たる
『世界』を築き上げていく…
その美しさと確かな技量は
僕を益々『世界』へと
更にのめり込ませた…


そして何よりも
総てのアレンジが
原曲のイメージを見事に裏切る
素晴らしい出来映えだった。

僕は以前、カバーをやるなら
どこまでも大胆な方が良いと
呟きに書いた憶えがあるが
セルフとは言え、ほぼ原形を留めぬ
全く別物かの様な其の成熟したアレンジ
其の音に僕は魅了され、
彼等二人の能力の凄まじさに
彼等が突き進まんとする
方向性の確かな『唯一』さに
震えを覚えた。


In The Timeで描かれた
グレゴリオチャントの如く
響き渡るユニゾンと
美しきカテドラル。

毒のGothicで描かれた
不協和音の調和…
危うく切ないTOWANOKURO

普段、垣間見せる事無き
温かき柔らかさで描かれた
Too Late

まさかのアコースティック(笑)
イタリアのロマ辺りだろうか?
民族系音楽風に小気味良く
彩られたBABYLON BRAIN

そして新曲…
恐ろしい程の優しさと
慈しみに満ち溢れた
払暁の境目。
Real Life Real Love

決して音源だけでは味わえない
彼等が『自由』で在るが故の
新境地であり真骨頂。
そして美しき名画であった。

此のアレンジを総て
バンドサウンドとして
取り込む事が出来れば
恐らくrhivsにとって
今までに無き凄まじき『進化』を、
『唯一無二』たる凄まじき
彼等の武器となり得るだろう。
僕は心よりそう信じている。


…然し、其れでもやはり
気掛かりな点はある。
それは音楽的な問題とは
全く別の話だが。

気付き始めた者は
未だ数える程…
然し当事者である彼等には
とうに見えているだろう。

勿論、問題解決には
我々オーディエンス側の
意識改革も必要であろうが
其方の方が少々、厄介ではある。


ショービジネスとは非常に
厄介なものだ。
総てが、と言うつもりは無いが
誰かの亜流の如き
箸にも掛からない『類似品』の
牙を抜かれた音楽達が
メディアの傀儡の如くに
巷に溢れ返る現実の中、
己が光を以て此の業界を
どう攻略、侵食していくのか…

策は有る。
そして彼等は動き始めた。


次回は11/1@Knave
フルバンド編成で
本格的に始動開始である。

今回二人のrhivsが
投げ込んだ起爆剤が
メンバーにどの様な化学反応を誘発し、
どの様な進化を遂げていくのか…

今後のrhivsの動向に
是非注目したいと思う。


最後に述べておくが
僕はスタッフでも何でも無い。
只の音楽好きのひとりとして
彼等の繰り広げる『名画』を
一度で良いから是非現場へと
足を運び堪能して欲しい。

『言の葉』はあくまでも『言の葉』であり
総てを伝えるには悔しい事に限界というものがある。

だから是非とも一番確かな
己自身の耳と、心で
此の『世界』を堪能して欲しい。

『その内に』と思う程、
『時』というものは何時までも
『在る』訳では無いのだから。

【aco.-rhivs1/2@南堀江ZERO】 http://twitter.com/myproud_0117

タグ: column rhivs

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