イラガ#7
Monema flavescens Walker, 1855
イラガ科
東京都小平市産
A : ♂ 2024.7.16 前翅長約15.2mm
B : 繭(同一個体のもの)長径約14.5mm 短径約10mm
2024.5.29にヤマザクラの小枝の股に繭を見つけ確保。
7.16午後1時頃♂が羽化。
繭は指で強く挟んでもまず割れないほど非常に硬いが、
上面を円形に綺麗に開口して羽脱、
容器の底に盃状の「蓋」が落ちていた。
幼虫は糸で粗い繭を作り、時間が経つと硬化する
「硬化剤」を何重にも塗り込み、
その際に頭部付近にある小さく鋭い突起を使い、
身体を回転させて内周上方に丸く傷を刻んでおき、
羽化時に内側から押すと開くというメカニズムのようだ。
驚くべき本能の技である。
(繭の表面の特徴的な模様はどのように生成されるのだろうか?)
天敵イラガセイボウ類に寄生された繭は齧り開けたような小穴があり、
また側面などに開いた歪な大穴はイラガセイボウ類の羽脱口である。
分布:北海道、本州、四国、九州、対馬、
朝鮮半島、中国、シベリア
成虫出現月:6〜9
寄主植物:カキ、ナシ、リンゴ、ウメ、ソメイヨシノ、クヌギ、
ヤナギ、ハンノキなど広食性
成虫♀
https://photozou.jp/photo/show/1433095/271260380
亜終齢、終齢幼虫
https://photozou.jp/photo/show/1433095/271260370
G0487-7
Albums: 写真アップ順一時置き場
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